2017.08.14

怪物オルフェ産駒の超期待馬、
シンハラージャは「スピードが出すぎ」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選! 2歳馬情報局(2017年版)
第12回:シンハラージャ

 今年は話題の新種牡馬が数多くいるが、なかでも最大の注目を集めているのは、やはりオルフェーヴルだろう。

 2011年の三冠馬(皐月賞、ダービー、菊花賞)であり、生涯で通算6つのGIタイトルを獲得した。さらに、2012年、2013年と世界最高峰のレースと言われるGI凱旋門賞(フランス・芝2400m)に挑戦。ともに2着と奮闘し、世界一の勲章へあと一歩まで迫った「名馬」である。

 加えて、激しい気性の持ち主としても知られ、鞍上を振り落としたり、レース中に大きく馬群から離れて逸走したり、「暴君」「怪物」と呼ばれるようなエピソードは数知れない。

 そんなオルフェーヴルの初産駒が、今年の2歳戦からデビューする。すでに勝利を挙げた馬も出ており、8月6日の2歳新馬(新潟・芝1800m)では牝馬のロックディスタウンが快勝。父を彷彿とさせる上がり32秒5の末脚を繰り出して、来春のクラシックが楽しみな有望株となっている。

 これからも同産駒の期待馬が続々とデビューしていくが、多くのファンや関係者が熱い視線を送っているのは、シンハラージャ(牡2歳)だ。

オルフェーヴル産駒の良血シンハラージャ 母シンハリーズは、押しも押されもせぬ”名繁殖牝馬”。これまでも、優秀な子どもたちを次々に送り出してきた。