GI6勝の名馬モーリスの弟、ルーカスは「兄と同じような走りをする」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そんな注目度の低かった仔馬が、数年後には名馬となっているのだから、やはり競馬は奥が深い。そうして、このモーリスの活躍によって、同馬と同じ血統の全弟は、兄とは一転してデビュー前から高い注目を集めている。

 ルーカス(牡2歳/父スクリーンヒーロー)である。

モーリスの全弟ゆえ、注目度が高いルーカスモーリスの全弟ゆえ、注目度が高いルーカス「キャンター(駈歩=かけあし)をさせると、兄と同じような走りになりますね。背中もすごく柔らかくて、非常にバネがあります。距離については、2000mくらいまでいけるのではないでしょうか」

 この春、ルーカスについての印象をそう語ったのは、同馬の育成を担当したノーザンファーム早来の森下政治氏。キャンターとはいえ、兄の面影を感じさせるのだから、ファンとしてはいやがうえにも期待が膨らんでしまうだろう。

 ちなみに、兄モーリスは2度のセリに出たが、2度目はトレーニングセールという形式だった。これは、上場された馬が実際にコースを走り、その走りっぷりや走破タイムなどを見て落札するスタイル。そのため、デビュー前のかなり早い段階から、実戦的なトレーニングをこなしていたと言える。

 一方、弟のルーカスはそうした過程をたどってはいない。その点の違いを踏まえて、前出の森下氏は兄との比較をこう口にした。

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