七夕賞で人気のゼーヴィントは、
ここを勝って秋の大舞台を狙える器か (4ページ目)
迎えた水曜日、ゼーヴィントは調教である程度ハードに追われた。野口記者の言葉を信じるなら、七夕賞では思い切って外すことを考えてもいいかもしれない。
さて、七夕賞の勝ち負けはともかく、今後のビジョンについて、陣営はどう考えているのだろうか。野口記者はこう見ている。
「調教師は『大きいところを狙える馬なので、大事に使いたい』という意向を明言しており、これはオーナーサイドにも伝わっているようです。おそらくここで勝っても負けても、夏競馬はこの1戦のみで、今後はGI天皇賞・秋(10月29日/東京・芝2000m)に照準を合わせて調整されていくのではないでしょうか。ここまで、一度もパンとした状態で使えたことがないのに、この成績。その点がクリアできれば、確かに大きいところでも期待が持てます」
体質もあって、ここまでは無理使いを避けてきたゼーヴィント。それでも、安定した成績を残しており、七夕賞でもそれ相応の走りを見せれば、秋の大舞台では「伏兵」として、いやそれ以上の存在として、脚光を浴びるかもしれない。
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