熱血マンガ『アストロ球団』の血を継ぐ僧侶が占う、混戦ダービーのゆくえ (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu


 今年の3歳はより混戦だけに、「常識をひっくり返す」がテーマではないかと考えます。皐月賞も、勝ったアルアインの前走は、勝ち馬のローテーションとして常識的に考えられなかったGIII毎日杯でした。

 そこでダービーは、アドミラブルに期待します。

 ◎ アドミラブル
 △ レイデオロ 
 △ カデナ
 △ スワーヴリチャード
 △ アルアイン

 今まで不思議と勝ち馬が出てこなかったGII青葉賞の勝ち馬です。あの勝ちっぷりは鮮やかでした。勝ち時計も驚愕の2分23秒6。確かに特別時計が速い馬場だったのかもしれませんが、同じタイムでダービーを走れたならば、この馬に勝てるのは過去10年でもドゥラメンテのみ、日本ダービー全体で見てもキングカメハメハとディープインパクトを加えた3頭だけです。そう考えると、月並みですがアドミラブルで間違いないのではないでしょうか。青葉賞、ということが嫌われて他の馬に票が割れるならしめたものです。アドミラブル1頭軸で考えます。

 そして、相手ですが、逃げ・先行馬が好きと言いながら、ダービーでは前が残りにくいので、差し馬と考えて、レイデオロ、カデナ、スワーヴリチャードをまず挙げます。展開的にはクリンチャーが前で流れを作って、アドミラブルが直線に入って早めにこれをかわして、どう突き放すかというところ。2、3着馬は鋭い脚を使えるようでないと厳しいと思います。腹をくくって差し・追い込みに徹した馬がそうでないかと。ただ、このアドミラブルがするであろう競馬を、アルアインが先に出し抜く形でやった場合は残る可能性もあるかな、と思います。

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