牝馬が強い年の皐月賞で、波乱を起こした馬と似た「伏兵」が3頭いた (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 そう想定すると、穴として狙うなら、それよりも前に行きそうな馬だ。まず浮かぶのは、アダムバローズである。

 同馬は、若駒S(1月21日/京都・芝2000m)、若葉S(3月18日/阪神・芝2000m)と、オープン特別を連勝中。若駒Sは逃げ切り、若葉Sでは2番手の先行策で勝利をモノにした。しかし、相手のレベルが低いと見られており、人気は上がりそうにない。今回もマークは緩いとみる。

 2007年のヴィクトリーは、若葉Sを先行策で勝って、そのまま皐月賞を制した。また、ウインフルブルームも若葉S2着からの臨戦過程だった。過去に波乱を起こした馬たちと似たパターンというのも、心強い材料となる。

 先行馬としてもう1頭面白いのは、GIII毎日杯(3月25日/阪神・芝1800m)を勝って挑むアルアインだ。

先行した毎日杯を快勝し、皐月賞に挑むアルアイン先行した毎日杯を快勝し、皐月賞に挑むアルアイン こちらは、デビューから3戦目までは差しのスタイルを一貫してきたが、毎日杯では一転して先行策へ。道中2、3番手から、直線で早めに先頭に立って、そのまま押し切った。

 先行スタイルに舵を切って重賞制覇を飾っただけに、皐月賞でも同じ形を狙うだろう。要注意の存在だ。

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