大阪杯、過去にGI馬を負かした伏兵にソックリな「穴馬3頭」を発見 (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 昨年のGII神戸新聞杯(2016年9月25日/阪神・芝2400m)では、今や「現役最強馬」と言われるサトノダイヤモンドとクビ差の大接戦を演じた。今年に入ってからも、GII日経新春杯(1月17日/京都・芝2400m)で初の重賞制覇。そこでは、先日のGII日経賞(3月25日/中山・芝2500m)でGI馬相手に完勝したシャケトラに競り勝っている。

 前走の京都記念では4着に敗れたものの、スタートの出遅れが響いたのは明らか。最速の上がりをマークして、同世代のダービー馬、3着マカヒキにはコンマ1秒差まで迫っている。スムーズに運べれば、過去の大阪杯と同様、今回は"格下"のミッキーロケットが下克上を遂げてもおかしくない。

 続いて、大阪杯の歴代勝ち馬の父に目を向けると、直近はディープインパクト産駒が3連覇。2、3着にも同産駒が絡んでいるケースが多く、このレースとの相性のよさを示している。

 そしてもうひとつ、過去3年の傾向で気になるのは、上がり勝負のレースが頻発していること。不良馬場だった2015年を除いて、勝ち馬の上がりは33秒台を計測し、切れ味豊かなディープインパクト産駒が好結果を出している。

 こうした条件から浮かび上がる"伏兵"は、ステファノス(牡6歳)だ。

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