2017年の運を呼べ。中山金杯はコース適性◎のドレッドノータスから

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by AFLO

 1月5日に行なわれる年明け最初の重賞、GIII中山金杯(芝2000m)では、"一年の計は金杯にあり""金杯で乾杯"などのフレーズがよく聞かれる。誰もが最初の重賞を当てて、気分よく新年の競馬のスタートを切りたいところだろう。

 そこで、血統と近走の実績から、有力馬を見ていこう。ドレッドノータス(牡4歳、矢作芳人厩舎)は2歳時の2015年GIII京都2歳S(京都・芝2000m)勝ち馬。姉にGII府中牝馬Sなど重賞3勝のディアデラマドレがいて、母ディアデラノビアはGIIフローラSなど重賞3勝の活躍馬だ。休み明けの2走前アンドロメダS(オープン、京都・芝2000m)でタイム差なしの2着に入った後、前走のベテルギウスS(オープン、阪神・ダート2000m)では勝ち馬から4秒差の最下位10着に敗れているが、父ハービンジャーの産駒は同じ中山・芝2000mで行なわれる重賞・GIII京成杯を2勝しているように、ここは得意なコースだ。

久々の重賞制覇となるか、ドレッドノータス(手前)久々の重賞制覇となるか、ドレッドノータス(手前)

 ストロングタイタン(牡4歳、池江泰寿厩舎)は500万下特別から3連勝中。前走の修学院S(1600万下、京都・芝2000m)では中団からしぶとい伸び脚を見せ、1分58秒6の好タイムで差し切った。父リーガルランサムは米GIIスーパーダービー(ダート・9ハロン)、UAE GII UAEダービー(ダート・1800m)などの勝ち馬で、日本と相性の良いフォーティナイナー系種牡馬。本馬は姉に2頭の米重賞勝ち馬がいる良血だ。勢いはナンバーワン。

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