コース適性と世相で読む。有馬記念は
「3頭の伏兵馬」で懐がホッカホカ (5ページ目)
今年の戦績から、今回はおそらく上位人気にはならないだろう。そうした気楽な立場となって、ミッキークイーンらしい切れ味が炸裂。久しぶりの美酒を味わっても不思議ではない。
近年、混合GIで牝馬が優勝するケースが増えている日本競馬界。人間の世界でも「女の時代」と言われる中、競馬界もその傾向がますます強くなっている。
加えて、有馬記念は世相を映すレースとも言われる。思えば、今年のリオデジャネイロ五輪では、女性アスリートの活躍が目立ち、彼女たちが多くメダルを獲得し、人々に感動を与えた。そうした世の中の流れを踏んで、有馬記念でも優秀な牝馬たちが強豪牡馬を一蹴し、感動的なフィナーレを飾ってくれるかもしれない。
今年のクリスマスは、美しく、強い牝馬たちからの、懐温まるプレゼントを期待したい。
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