ドラゴンズの4番・福田永将は
有馬記念でシュヴァルグランを狙い打ち

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu


 ただ僕は、馬券は当たりすぎなくていいと思っています。実際に今年の夏、CBC賞(GIII、中京・芝1200m)で、新聞を見ながら「レッドファルクス(3番人気)とラヴァーズポイント(7番人気)だ!」と閃(ひらめ)いたんです。この2頭の馬単で表裏1000円ずつ買おうと、ナゴヤドームでの試合前の休憩時間にスマホを操作していたんですね。ところが、最後のところで通信がうまくいかなくて。まあ、あとで買おうと思っていたんですが、そうこうしている間に試合(14時プレイボール)も始まっちゃいまして(笑)。

 あとで結果を見たら、馬単で19,540円もついてたんです。これだけだと、やっちまった!って思うところなんですが、実はこの日の試合でホームランを打ったんですよ。しかも満塁で。だから、むやみに運を使わなくてよかったんだ、と思っています。やっぱりこういうゲンみたいなのは気にしますね。

 まだ、「思い出の馬」というほどの馬には巡り会えていないんですが、逆に競馬が面白くなってきて、昔の映像を見ることが多くなって、その中でトウカイテイオーにはものすごく感動しましたね。前の年の有馬記念を1番人気で惨敗して、それから1年後の有馬記念でカムバック。1年ぶりのレースがGI中のGIだなんて常識的には勝てないのに、完璧な走りで勝ってしまいましたからね。知れば知るほどに競馬は面白いですが、今のところ一番のエピソードだと思います。僕は野球以外のスポーツでは泣かないと思っていたんですが、これは泣けますね。若い競馬ファンにもぜひ、レースを見てもらいたいです。

1993年の有馬記念。1年ぶりの休み明けのレースで勝利を挙げたトウカイテイオー(手前)photo by Kyodo News1993年の有馬記念。1年ぶりの休み明けのレースで勝利を挙げたトウカイテイオー(手前)photo by Kyodo News
 野球でも一流中の一流は、ケガから復帰して、最初の試合でいきなり結果を出すんですよね。競馬でもそれがあるんだなあと思いました。

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