天皇賞・秋はリアルスティールが穴。「GI請負人」の手腕にお任せ! (2ページ目)

 終(しま)いで3歳馬に詰め寄られたことは不満ですが、決め手勝負の馬だけに、やや重の馬場の影響は少なからずあったと思います。それに、追い込んできた3歳馬は、先週の菊花賞で2着に飛び込んできたレインボーライン。そう考えれば、納得できます。

 今回の鞍上は、R・ムーア騎手。昨年勝ったマイルCSと香港マイルでも手綱を取り、モーリスの能力を最大限に発揮してくれる、最も手が合うジョッキーです。今回も、高いパフォーマンスを見せてくれるでしょう。有力視すべき1頭です。

 この他、モーリスと同じく海外GIを制しているエイシンヒカリ(牡5歳)をはじめ、昨年の覇者ラブリーデイ(牡6歳)、同2着のステファノス(牡5歳)、さらに重要な前哨戦となる毎日王冠(10月9日/東京・芝1800m)を勝ったルージュバック(牝4歳)、同2着のアンビシャス(牡4歳)など、実力馬がズラリ。好メンバーがそろって、本当に楽しみなレースとなりました。

天皇賞・秋での巻き返しが期待されるリアルスティール天皇賞・秋での巻き返しが期待されるリアルスティール それほどの有力馬がそろう中、今回の「ヒモ穴馬」には、春の安田記念でよもやの大敗(11着)を喫したリアルスティール(牡4歳)を取り上げたいと思います。

 その安田記念では、何か気負っているというか、海外遠征後の一戦だったこともあってか、若干入れ込んでいたようですね。こうなってしまうと、こういうタイプとは手が合わない福永祐一騎手は相当苦労したと思います。デビュー以来、最も短い距離のレースながら、道中は少しかかり気味となって、直線を迎えてからは、まるでガス欠でもしたかのように失速。何の抵抗もなく、馬群に沈んでいきました。

 いろいろなことが、悪いほう、悪いほうへと作用してしまった感じですね。

 その後、夏場は休養。秋は毎日王冠での復帰を予定していたそうですが、調整が遅れてここへ直行となったようです。ただ、こういう気性なので、かえってぶっつけのほうがいい気がします。そもそも、エイシンヒカリやラブリーデイらに勝るとも劣らない実績があり、今回のメンバー相手にも勝てるだけのポテンシャルは十分に秘めています。

 今回の鞍上は、ミルコ・デムーロ騎手。気性がかったタイプとも手が合うと思います。しかもデムーロ騎手は今年、すでにGI3勝を挙げています。"GI請負人"とも言える勝負強い名手だけに、期待はますます膨らみます。

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