サトノダイヤモンドの妹リナーテ。
「好馬体で、気の強さは兄以上」 (2ページ目)
「バランスのとれた好馬体で、スラっとした印象を受けますね。調教をしてみると、動きは柔らかく、跳びが大きいです。綺麗な走りをしますし、いい動きですね。秋のデビューを本線に、無理せずペースを上げています」
兄サトノダイヤモンドの父はディープインパクトだが、妹リナーテの父はステイゴールドとなる。近年では、オルフェーヴル(三冠を含めてGI6勝)やゴールドシップ(GI6勝)といった荒々しい気性の大物を送り出している種牡馬だ。
父が変わったことで、リナーテにも兄とは違った一面が見えるようだ。村上氏が続ける。
「サトノダイヤモンドに比べると、ステイゴールド産駒らしい気の強さがありますよね。そこを考えながら、調教を進められればと思います。ここにきて馬はすごく良化しているので、さらに体に幅が出れば、いい結果を出せるのではないでしょうか」
リナーテを管理するのは、須貝尚介厩舎(栗東トレセン/滋賀県)。すでにゲート試験に合格しており、デビューに向けて順調に準備は進んでいるようだ。
性別が異なることから兄とは舞台が変わるが、兄と同じく来春のクラシックで注目を集める逸材であることは間違いない。同世代の牝馬の頂点を目指し、リナーテの挑戦がまもなく始まる。
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