2016.05.24

ダービー目前。蛯名騎手が語るディーマジェスティ「強さの秘密」

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

特集:「最強世代」の日本ダービー(1)
蛯名正義騎手インタビュー(前編)

いよいよ注目の日本ダービー(東京・芝2400m)が5月29日に開催される。多数の有力馬が顔をそろえて熾烈な争いが予想されるが、なかでも有力視されているのは、牡馬クラシック第1弾の皐月賞(4月17日/中山・芝2000m)を制したディーマジェスティ。主戦の蛯名正義騎手を直撃し、まずは同馬の強さについてうかがった――。

皐月賞で圧巻の走りを披露したディーマジェスティ――最初に皐月賞勝利、おめでとうございます。レース前は、マカヒキ、サトノダイヤモンド、リオンディーズの「3強」の争いと言われていましたが、終わってみれば、蛯名騎手騎乗のディーマジェスティが2着マカヒキに1馬身4分の1差をつけての完勝です。「3強」を含めて、すべての馬をまとめてねじ伏せてしまう、本当に強い勝ち方でした。

「うまくいったね。レースの流れもこの馬に向いたし、展開もズバッとはまったし、いろいろなことがうまく噛み合った。その結果、勝つことができたと思うけど、それでも僕が思っている以上に、この馬は走るかもしれない」

――レース前は、どんな競馬をしようと考えていたんですか。

「ゲートを出てから、どうするか考えようと思っていた。前に行こうとか、いいところにつけてうまく立ち回ってやろうとか、そういうことは一切考えていなかった。というのも、共同通信杯(2月14日/東京・芝1800)を勝って、この馬は『東京は走る』って確信していたからね、大目標はダービーだった。だから、皐月賞は『これでダービーがちょっと楽しみになったんじゃないの』っていう、『そういう競馬ができたらいいな』くらいのスタンスでいた。未勝利のときに負かしたマウントロブソンがそこそこの人気(6番人気)になって(結果も6着)、この馬もそれぐらいは走れると思っていたけど……まさか勝つとはね」