桜花賞の再現か。皐月賞で「3強崩し」を狙える馬は4頭いる (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

◆2009年皐月賞
1着=アンライバルド(3番人気)
2着=トライアンフマーチ(8番人気)
3着=セイウンワンダー(4番人気)
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13着=リーチザクラウン(2番人気)
14着=ロジユニヴァース(1番人気)

◆2013年皐月賞
1着=ロゴタイプ(1番人気)
2着=エピファネイア(2番人気)
3着=コディーノ(3番人気)

◆2015年皐月賞
1着=ドゥラメンテ(3番人気)
2着=リアルスティール(2番人気)
3着=キタサンブラック(4番人気)
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6着=サトノクラウン(1番人気)

 以上のように、「3強」の牙城が崩れたのは2回。その立役者のうち、2頭は4番人気という「3強に次ぐ存在」だった。しかもその2頭を見ると、例年なら十分に主役を張れる実績の持ち主だったことがわかる。

 例えば、2009年に3着に入ったセイウンワンダーは、朝日杯FSを3連勝で制した"2歳王者"。前哨戦の弥生賞で8着に敗れたことで評価を下げたが、巻き返すだけの地力は十分に備えていたのだ。

 また、昨年3着のキタサンブラックは、デビューから無傷の3連勝で皐月賞トライアルのGIIスプリングS(中山・芝1800m)を制覇。有力3頭に比べてやや地味な血統背景もあって人気にならなかったが、3連勝という実績を考えれば、本来"主役"扱いでもいい存在だった。

 今年も「3強」崩しの望みを託すなら、まずは上記2頭のようなキャリアを持った馬だろう。

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