ルメール激白「ダービーを意識してサトノダイヤモンドを選んだ」 (4ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

――サトノダイヤモンドについて、現時点で課題、もしくは注文などあれば、どんなところでしょうか。

「強いて言えば、前の肩とか首がもう少し強くなって、もっとパワフルに脚の送り出しができるようになってほしいですね。ただそれは、そういう質問をされたから、必死に(課題を)探して言っただけ(笑)。現状、特に問題視するようなことは何もありません」

――ルメール騎手にとって、ダービーとはどんなレースでしょう。

「ダービーは、世界中のどの国でも一年の中で最も重要なレースです。だから、一番勝ちたいレースです」

――ルメール騎手は、フランスでは2009年にルアーヴルという馬でダービーを制しています。そのときの率直な感想を聞かせてください。

「ベリー・ハッピー! すごくうれしかった。実はその年、ボクはオークスも勝っていたんです。フランスでは、同じ年に同じ騎手がオークスもダービーも制するのは、40年くらい前にひとりいただけだったそうで、すごく話題になったことを覚えています」 

――ダービーも楽しみですが、まずは皐月賞です。勝算はいかがなものでしょうか。

「ライバルとの力関係よりも、皐月賞が行なわれる中山コースはトリッキーですからね、そこがちょっと不安です。サトノダイヤモンドが中山コースを走るのは初めてですし……。中山では、馬場のいいところを通って、直線までうまくレースを進めることができた馬が最後にピュッと伸びて勝つイメージ。ですから、もし他の馬がそういう完璧なレースをした場合は、負けることもあるかもしれません。でも、それ以外に心配なことはありません。ボクは馬を信じて乗るだけです」

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