2016.02.14

話題の藤田菜七子ら、JRA新人ジョッキーたちの熱い胸のうち

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 2月11日、JRAから2016年度の新規騎手免許試験の合格者が発表された。新たに中央競馬の騎手免許を手にしたのは、その2日前に競馬学校騎手課程を卒業した6名の若者たちで、順調にいけば、3月にプロデビューを迎える。

卒業記念の植樹をする藤田菜七子(右)と森裕太朗

 中でも注目を集めているのが、JRAでは16年ぶりのデビューとなる女性騎手の藤田菜七子(ななこ)である。1996年に3人の女性騎手がデビューしたのを皮切りに、これまでに6人がJRAからデビューしたが、2013年9月に増沢由貴子が引退して以来、生え抜きの女性騎手は不在となっていた。
 
 しかし、JRAにおいて、生え抜きの女性騎手は大きな活躍を残せていない。重賞では02年に中山大障害をギルデッドエージで制したロシェル・ロケット、昨年の新潟大賞典をナカヤマナイトで2着したリサ・オールプレスの外国人短期免許の2人の例がある程度である。それだけに、挑む壁は大きいが、藤田菜七子は明るい表情でこう語った。

「女性ということで、不利なこともある分、有利な点もあるはず。そこを活かして実績を残したい」

 高い壁も裏を返せば、女性騎手として「平地重賞勝利」「100勝」など、『史上初』となる記録がまだまだ残されている状況だ。卒業式当日に行なわれた模擬レースの最終戦で、積極的なレース運びで8戦目で初勝利を飾ったように、引きと運の強さに加え、小学校で空手、中学校で剣道とそれぞれ有段者となった芯の強さも持ち合わせる。