【競馬】父母は18冠。「2億4000万円の血統馬」ロイカバード (2ページ目)
アゼリの子は、これまでに4頭が日本と海外でデビュー。そのうち、牝馬のワインプリンセスが、アメリカのGIIとGIIIを勝っている。
しかし、日本で生まれた最初の子、アメリ(牝5歳/父ディストーティドヒューマー)は、いまだ1000万条件で奮闘中。2011年生まれの牡馬(父ゼンノロブロイ)は、デビューまで至らなかった。そのため、ロイカバードに対して半信半疑の声もあるが、同馬の父は日本のトップ種牡馬であるディープインパクト。父母合わせてGI18勝の超良血だけに、自然と期待は高くなる。
実際、育成においても、ロイカバードの素質は十分に感じられたようだ。細田氏が続ける。
「走りそうな雰囲気はありますし、能力は高そうですね。足もとも特に問題ありません。お尻の筋肉がもっとつけば、さらによくなるのではないでしょうか」
ロイカバードは、9月から栗東トレセン(滋賀県)に移動。管理する松永幹夫厩舎に入り、すでにゲート試験に合格している。デビュー戦を迎える日も近いだろう。
アメリカの伝説的名牝が、異国の地・日本で産んだロイカバード。世界の競馬史に残る母アゼリと、日本の七冠馬ディープインパクトを父に持つ"珠玉の血統"は、競馬界に名を残すような活躍ができるのか。その動向を、世界中の競馬ファンが見守っている。
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