2015.09.21

【競馬】姉ヴィルシーナのリベンジに燃える、良血ヴィブロス

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2015年版)
第17回:ヴィブロス

 3歳牝馬が一生に一度の舞台で戦う、牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)。数々の乙女たちがしのぎを削ってきたこの戦いにおいて、忘れられない”敗者”がいる。2012年の牝馬三冠レースで話題を振りまいたヴィルシーナ(牝/父ディープインパクト)である。

 ヴィルシーナが、三冠タイトルを目指して戦った2012年。同世代には、ジェンティルドンナ(牝/父ディープインパクト)という名牝がいた。ジェンティルドンナは、この年の牝馬三冠を全勝。史上4頭目のトリプルクラウンを成し遂げた。同馬は、その後もジャパンカップ連覇などを果たし、GI7勝という輝かしい戦績を残して引退。まさしく、歴史に残る”猛女”だった。

 ジェンティルドンナが三冠を遂げた一方で、実はそのすべてのレースで2着となったのが、ヴィルシーナだった。特に、三冠最後の秋華賞(京都・芝2000m)では、ジェンティルドンナとハナ差の大接戦。三冠阻止へ、あと一歩まで迫ったのである。

 ジェンティルドンナには勝てなかったとはいえ、三冠レース全2着というヴィルシーナの実績は、十分賞賛に値する。実際、彼女は古馬になってから、GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)を連覇するなど、自身の実力の高さを示した。ジェンティルドンナとともに、時代を代表する名牝だったと言えるだろう。

 そんなヴィルシーナの妹が、デビューへ向けて着々と態勢を整えている。ヴィブロス(牝2歳/父ディープインパクト)である。

姉が果たせなかった3歳牝馬三冠のタイトル奪取が期待されるヴィブロス。 ヴィブロスの育成が行なわれたのは、ノーザンファーム早来(北海道)。担当した日下和博氏は、春の時点で同馬への高い評価を口にしていた。