【競馬】父ディープ×母レーヴドスカー。栄光が約束された「大器」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そんな"偉大なる母"レーヴドスカーが生んだ牡馬が、今年もデビューを控えた2歳馬の中にいる。レーヴァテイン(牡2歳/父ディープインパクト)である。

ディープ産駒の「超大物」レーヴァテイン。ディープ産駒の「超大物」レーヴァテイン。 早くから高い期待が先行してきたレーヴァテイン。同馬の育成を行なったノーザンファーム空港では、「とにかく、丁寧に育成を進めてきた」という。担当した高見優也氏は、その過程を春の時点でこう語っていた。

「育成初期の頃は体が小さかったので、適度な調教と休みを繰り返しながらここまできました。何より血統がいいので、ゆっくり成長を促しながらやってきましたね。デビューは秋か冬くらいになるでしょうが、この馬は決して焦らず、とにかくゆっくりやっていきたいです」

 ダービー出走を目指すうえでは、デビューがあまり遅くなるのは好ましくない。出走権利につながる賞金獲得のチャンスが少なくなるからだ。しかし、この血統の場合は、兄4頭すべてが12月という遅めのデビューからダービー出走を果たしている。その実績と、血統への信頼があるからこそ、焦らずゆっくり育成を行なってきたと言えるだろう。

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