2015.03.30

【競馬】ダービー路線に突如現れた「大物」グレーターロンドン

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

2015年クラシック候補たち
第8回:グレーターロンドン

 皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)、そして日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)へと続く、春の3歳牡馬クラシック。皐月賞の出走権をかけた争いはひと段落したが、その次に待つダービーに向けては、これから表舞台へと出てくる素質馬もいる。

 美浦トレーニングセンター(茨城県)の大竹正博厩舎に所属するグレーターロンドン(牡3歳/父ディープインパクト)も、ダービーへの参戦を目論む一頭だ。

デビュー戦で圧巻の走りを見せたグレーターロンドン。 グレーターロンドンのキャリアは、わずか1戦1勝。まだデビュー戦を制したばかりの段階である。しかしその一戦は、同馬の高い能力を物語るものだった。

 3歳新馬(2月14日/東京・芝1600m)でデビューしたグレーターロンドン。圧倒的1番人気に推された同馬は、好位から直線で外に持ち出すと、ほとんど追うことなく先頭へ。そのまま楽々と白星をつかんでみせた。

 上がり3ハロン(ラスト600m)は、軽く流しながらも33秒7という好時計をマーク。デビュー勝ちのあと、大竹調教師は「現状では、不安が何もない」と自信のコメントを発した。

 いきなり素質の高さを知らしめたグレーターロンドンだが、デビュー前から同馬は「ダービーを意識する存在」として注目されていたという。関東競馬専門紙のトラックマンが、その理由を語る。

「もともとは、そこまで評価の高かった馬ではないんです。ただ、昨年12月頃から調教ですごいタイムを出すようになったんですね。それで、報道陣の間でも『あの馬は何物なんだ』と話題になったほど。デビュー戦でコンビを組んだ北村宏司騎手にしても、調教に乗ったときから、その走りを絶賛していましたしね」