【競馬】ダービーは、騎手の優勝経験がカギ (2ページ目)

 トゥザワールドを物差しにすれば、ワンアンドオンリー(牡3歳)もイスラボニータにとっては強敵です。弥生賞(3月9日/中山・芝2000m)では、トゥザワールドにハナ差2着まで迫り、皐月賞でも道中最後方から猛追して4着となりました。トゥザワールドとは対照的に不器用なタイプですが、こういうタイプも広い東京コースが舞台となるのは好都合でしょう。

 また、鞍上の横山典弘騎手がすでにダービーを勝っている点も強みです。前述したとおり、すべてのホースマンが憧れるレースですから、勝ったことのある者と、勝っていない者とでは、気の持ち方が違います。混戦になった場合、冷静な騎乗ができる前者のほうが明らかに有利です。

 昨年の、武豊騎手のキズナ(1着)と福永祐一騎手のエピファネイア(2着)との差は、まさしくその差でしょう。ダービージョッキーである武豊騎手だったからこそ、僅差の勝負を制することができたのだと思います。そういう意味でも、ワンアンドオンリーにとって、横山騎手が手綱をとることは、大きなメリットと言えるでしょう。

陣営の目標どおり、ダービーに駒を進めてきたワールドインパクト。陣営の目標どおり、ダービーに駒を進めてきたワールドインパクト。 さて、そうした騎手の経験がモノを言うダービー。「ヒモ穴馬」に取り上げる馬もその点を考慮して、ダービーを勝っている内田博幸騎手が騎乗するワールドインパクト(牡3歳)を指名したいと思います。

 重賞勝ちはなく、格下感は否めないものの、これまで6戦2勝、2着4回と、連体率は100%。まったく底を見せていません。未勝利戦を勝ったあと、梅花賞(2月1日/京都・芝2400m)やすみれS(3月2日/阪神・芝2200m)を勝っていれば、もっと早く頭角を現して出世していたでしょうね。

 とはいえ、その結果、陣営は照準をダービー1本に絞りました。無理をして皐月賞トライアルには参戦せず、自己条件の大寒桜賞(1着。3月29日/中京・芝2200m)できっちり賞金を加算。予定どおり、ダービートライアルの青葉賞(2着。5月3日/東京・芝2400m)に参戦してきて、陣営のダービーに対する思いの強さを改めて感じました。そして、そこでも確実に出走権(2着まで)を得るためのレースをして、本番に駒を進めてきました。

 過去、青葉賞をステップにした馬がダービーを勝ったことは一度もありません。しかし、大寒桜賞から間隔を空けて使ってきていることを考えれば、今回は上積みが期待できます。さらに過去2年の勝ち馬と同じ、ディープインパクト産駒というのも、プラス材料です。ワールドインパクトが、過去のジンクスを破っても不思議ではありません。

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