2014.04.18

【競馬】12年前の再現か。皐月賞は「第2のノーリーズン」を探せ!

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Nikkan sports

ドラマチック春競馬(12)

 牡馬クラシック第1弾となる皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)。素質馬が集結した今年の皐月賞は、過去の歴史を見ても珍しいほど、「有力馬がひしめく大混戦」の様相となっている。

 人気の中心になりそうなのは、前哨戦の弥生賞(3月9日/中山・芝2000m)の勝ち馬で、5戦4勝のトゥザワールド(牡3歳。父キングカメハメハ)。そして、武豊騎手が乗る3戦3勝のトーセンスターダム(牡3歳。父ディープインパクト)。出世レースのラジオNIKKEI杯2歳S(2013年12月21日/阪神・芝2000m)を制し、弥生賞でもハナ差の2着となったワンアンドオンリー(牡3歳。父ハーツクライ)も有力だ。

 さらには、重賞を連勝中のイスラボニータ(牡3歳。父フジキセキ)や、前哨戦のスプリングS(3月23日/中山・芝1800m)を快勝したロサギガンティア(牡3歳。父フジキセキ)、昨年のGⅠ朝日杯フューチュリティS(2013年12月15日/中山・芝1600m)を制したアジアエクスプレス(牡3歳。父へニーヒューズ)もいる。例年なら主役を張れる馬たちが多数集い、ハイレベルな戦いが期待される。

15番人気のノーリーズン(左)が勝った2002年の皐月賞。 まさにクラシックにふさわしい胸躍る一戦だが、レースを前にして、どうしても思い出してしまうのは、大波乱となった12年前の皐月賞だ。なぜなら今年と同様、2002年の皐月賞も「有力馬がひしめく大混戦」だったからだ。

 この年の勝者となったのは、18頭中15番人気のノーリーズン(父ブライアンズタイム)。単勝配当は、1万1590円。皐月賞における”事件”といっても過言ではない、衝撃の結末だった。

 戦前、1番人気に推されたのは、後方からの追い込みで重賞3連勝中だったタニノギムレット(父ブライアンズタイム)。2番人気は、同じく豪快な追い込みが身上のローマンエンパイア(父サクラローレル)だった。

 ただし、2頭の極端なレーススタイルは、皐月賞の舞台となる小回りの中山で大きなマイナスになった。タニノギムレットは、ゴール前で猛然と追い込むも、大外を回すロスが響いて3着。ローマンエンパイアは、最終コーナーでまだ馬群の後方。流れに乗れず14着に大敗した。

 2頭に次いで、3番人気の支持を集めたのは、姉にエアグルーヴがいる超良血モノポライザー(父サンデーサイレンス)。デビューから楽々と3連勝した同馬だったが、前哨戦の弥生賞を熱発で回避。重賞レースに出ることなく、皐月賞がいきなりのGI挑戦となってしまった。その経験のなさが影響したのか、16着と惨敗した。