【競馬】NHKマイルC、断然人気のエーシントップを負かす馬はいるか (2ページ目)

 しかし今回は、3戦2勝2着1回と、実績あるマイル戦。速い勝ち時計も持っています。さらに鞍上が、前走はテン乗り(※主戦騎手に代わって、初めてその馬に騎乗すること)の内田博幸騎手でしたが、今回は一度騎乗経験のある福永祐一騎手。折り合いもつくのではないでしょうか。

 エーシントップが勝利したシンザン記念(1月6日/京都・芝1600m)で、コンマ3秒差で4着だったカオスモス(牡3歳)が、次戦のアーリントンC(2月23日/阪神・芝1600m)では、勝ったコパノリチャードにコンマ2秒差の2着。そのカオスモスを物差しにした比較から、コパノリチャードとエーシントップとの差はないと見ています。馬券的な妙味を考えれば、エーシントップよりもコパノリチャードから狙ってみたいところですね。

 さて、このレースの「ヒモ穴馬」には、初めての芝レースとなる橘S(4月20日/京都・芝1400m)で、鮮やかな勝利を飾ったシャイニープリンス(牡3歳)を指名したいと思います。

 2戦目の中山・ダート1200m戦(1月13日)で初勝利を挙げて、続く東京・ダート1400m戦(2月2日)を連勝。その勝ち方が良かったこともあって、初芝の前走・橘Sでも「芝でどれだけの競馬ができるか」と注目していました。レースではやや出負け気味のスタートになりながら、ある程度前に出していって好位を追走。道中の手応えも決して良くはありませんでしたが、芝のスピード競馬に対応し、直線はしっかり伸びていました。

 結果、2番人気のティーハーフ(牡3歳)の追撃を凌いで、1番人気のヒュウマ(牡3歳)を差し切っての快勝。ティーハーフも、ヒュウマも、もし勝っていれば、このレースに駒を進めて穴人気になっていたでしょう。その点を考慮すれば、シャイニープリンスは十分に評価していい存在だと思います。

 今回、距離が1ハロン(200m)伸びますが、シャイニープリンスにとっては、追走が楽になる分、かえって好都合なのではないでしょうか。今年のNHKマイルCは波乱ムードが漂うメンバー構成ですし、混戦に強いタイプに見えるシャイニープリンスに、一発を期待したいですね。

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プロフィール

  • 大西直宏

    大西直宏 (おおにし・なおひろ)

    1961年9月14日生まれ。東京都出身。1980年に騎手デビュー。1997年にはサニーブライアンで皐月賞と日本ダービーの二冠を達成した。2006年、騎手生活に幕を閉じ、現在は馬券を買う立場から「元騎手」として競馬を見て創造するターフ・メディア・クリエイターとして活躍中。育成牧場『N.Oレーシングステーブル』の代表も務め、クラシック好走馬を送り出した。

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