名波監督が詳しく語る「ジュビロがJ1で勝つための中長期的ビジョン」

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

ジュビロ磐田・名波浩監督インタビュー(後編)

3年ぶりにJ1の舞台に戻ってきたジュビロ磐田。その指揮官である名波浩監督は、ここまでの戦いぶりについては「順調」と語った。後半は、今後のチームの方向性や、監督自身が目指すサッカーについてうかがった――。

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試合中、大声を出して指示を送り続ける名波監督「のど飴が必需品(笑)」試合中、大声を出して指示を送り続ける名波監督「のど飴が必需品(笑)」――前回は、チームのこれまでの戦いぶりについて振り返っていただきましたが、今回はもう少し中長期的な視野で、チームとして今後やらなければいけないこと、目指すべき方向性、さらには名波監督が志向するサッカーについてうかがいたいと思います。まずは、名波監督が考える"J1仕様のサッカー"とはどんなものでしょうか。

「高い位置からボールを奪いに行き、奪った瞬間に、まず前(へボールを入れる)。でも、前の選択肢を相手に消されるから、そこでわざと密集を作って、広いところに(展開する)っていうのが、自分はJ1のサッカーだと思っています。そこがやっぱり、下がって守備をして、長いボールをボンッと蹴るチームが半分以上あるJ2との差。うちは昨季もずっと高い位置でサッカーをやっていたし、それを1年やり通すっていうことも、J1仕様だと思います。ただ、もう少し個と組織をうまく融合させたスタイルを確立したかったけれど、そこまでは1年ではなかなかできなかった」

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