【木村和久連載】昔との違いに驚きの連続。アマチュアゴルファーの「最新スタイル」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ですが......こちらは腹だけ膨れ、ウエストが92cmもあります。結果、パンツの裾は広がり、細い脚が情けなく2本立っている、という有り様。ピンとこない人は、『名探偵コナン』の江戸川コナンくんの足を思い出していただければよろしいかと。

 あれは、アニメだから可愛いわけで、オヤジがあの恰好をすると、出っ張った腹の下に細い足......というシルエットが非常に見苦しいです。しかも、すね毛がぼうぼうで、日焼けもしていないし......。

 それはそれとして、70歳ぐらいの人でもさりげなくつけている小物類がオシャレなことにも驚かされました。たとえば、マスク。マカロニ・ウエスタンに出てくる盗賊みたいな、ブランドもののバンダナをつけていたりして。

 それに比べて、こっちなんか、5枚で300円程度の市販品のマスクですからね......。

(2)社交性がある
 最近の若者はスマホばかり見ていて社交性がない、と勝手に思っていましたが、ゴルフをやるような人はそうじゃありませんね。若くてもフレンドリーだし、ちゃんとこっちを年長者扱いしてくれるし、人間ができています。

 片や、古株の常連さんも非常に親切。丁寧にコース案内をしてくれ、カートまで運転してくれます。「このコースは初めてです」と言っただけで、本当にみんな親切で助かりました。

 時に相当な腕前な人も混じっています。昔は上級者と言えば、人を見下すような視線を投げていましたが、今はそれがないのがうれしいです。

 昭和のプロゴルフ界では、○○軍団みたいなオラオラ系が幅を利かせていましたが、今は好青年系のプロが人気です。そういう影響もあるのかな、と思ったりして。

 ゴルフ場って、生の人間が出会う場所じゃないですか。しかも、叩いて感情が露わになることもあるし。そこでの社交性、人間力の高さにつくづく驚いています。

(3)下手でもカッコいい
 近頃、ゴルフ場で周囲の人々を見回していると、下手でもカッコいい人が多いのに驚きます。

 バブルの頃は、見た目はファッショナブルだけど、ものすごく下手な女性ゴルファーがたくさんいました。でも、今のゴルフ場で見かける女性は、そんな無謀な方はいません。ちゃんとスクールに通って、ダボぐらいで回れる腕前があります。

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