【木村和久連載】昔との違いに驚きの連続。アマチュアゴルファーの「最新スタイル」 (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 翻(ひるがえ)って、形から入る男性ゴルファーはたくさんいます。とんでもないショットを打ちながら、身だしなみはそれなりにしっかりしているんですよね。

 クラブも最新のものをそろえているから驚きです。昔は、ゴルフの先輩などから「100をきるまではバッタもののセットでいい」「どうせ(うまくなれば)スイングもヘッドスピードも変わるのだから」と言われていました。

 だから、自分も最初のクラブは安物のセットでした。しかし今では、安物のセットで打っている人などほとんどいません。つまり、ゴルフはファッションになっているのです。

 ゴルフって、ツアー情報やレッスンなどを教える正統派のゴルフ雑誌がある一方で、ファッションとして捉えているゴルフ雑誌も多数あります。

 そっち系の雑誌は、スコアは二の次。あるいは、そこは他で学んでください、といったコンセプトで作っています。いかに颯爽とゴルフ場で振舞うか――そういったところを大切にしているんでしょうな。

 現在のゴルフ場の風景からして、最近はそっち系の読者が増えているのかもしれませんね。

最近のゴルフ場では、身だしなみがしっかりしていて、最新のギアを持っている若者が多いんですよね最近のゴルフ場では、身だしなみがしっかりしていて、最新のギアを持っている若者が多いんですよねこの記事に関連する写真を見る(4)へんてこスイングが激減
 今の若者は、他人からどう見られているのかをすごく気にします。しかも、スマホなどのビジュアル撮影機器が身近にあるからか、自らのスイングをちゃんと把握。常に美しさを求めています。

 かつては、ゴルフ場に行くとスタートホールで連続写真を撮られ、それをプレー後に2000円ぐらいで買ったものです。それぐらいしか、自分のスイングを知る術がありませんでした。

 だから、ゴルフを覚えて10年ぐらいして、自分のへんてこスイングを初めて見た時は本当に驚きました。「これは別人だろう」と。

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