吉田優利、ゴルフに集中するために「ネイルや美容、エステ...そういう時間も大切にしています」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

――トレーニングもこなしてきたのでしょうか。

「特別にどこかを重点的に鍛えたとかはなく、全体的なパワーアップを意識してとり組んできましたね」

――今季の目標を教えていただけますか。

「シーズン3勝。できることなら、そのなかにメジャータイトルが含まれていたら最高です。昨年2勝できたので、3勝できたら昨年を上回るいいシーズンになると思います。

 メジャータイトルは年に4大会しかないですし、プロゴルファーとして憧れのタイトル。難しい分だけ、チャンスも少ないと思うんですけど、プロである以上、きっと毎年、メジャー優勝を目標に掲げるんだろうなと思っています」

――賞金女王は視線の先にありますか。

「大きな目標と小さな目標、長期的な目標と短期的な目標があって、賞金女王というのは、大きな、長期的な目標のひとつです。そのタイトルをいつか手にするために、小さな目標、短期的な目標があって、まずはそれらを一つずつクリアしていきたい。そうして、いずれ(賞金女王に)たどり着ければいいなと思っています」

――海外メジャーへの挑戦や、将来的な米ツアー参戦の夢はありますか。

「アメリカに憧れもあるんですけど、(2020年末に)一度、全米女子オープンを経験し、どれだけ自分がうまくなれば戦えるのか、(自分なりに)見当はついています。そのレベルに達してから考えようと思います」

――どういう状況になれば、「そのレベルに達した」と思えるのでしょうか。

「きっと、勝利数とかではないですね。具体的に言うのは難しいんですけど、どうなったらアメリカで戦えるのか、現段階ではまだぼんやりとしていて、明確なビジョンには入っていないです。今の自分では通用しないことがわかっているので、ぼんやりしているんだと思います」

――充実したツアーが国内にあるなかで、それでも海外へと気持ちが駆られるのはレベルの高さへのチャレンジ精神が働くのでしょうか。

「レベルも違うし、世界中を移動するなかであらゆるコースを経験しますよね。そこで戦うためには、日本では必要ないスキルも必要になってくる。充実したゴルフを続けることで、さらにゴルフが上達し、また充実したゴルフができる。とにかくゴルファーである自分をぶつけたくなるツアーじゃないかなと思います」

(おわり)

吉田優利(よしだ・ゆうり)
2000年4月17日生まれ。千葉県出身。2019年、プロテストに合格。2020-2021シーズンにツアー本格参戦を果たし、いきなり2勝をマーク。賞金ランキングも22位とルーキーシーズンに堂々たる結果を残す。「黄金世代」に続いて、女子ツアーで話題を振りまく「ミレニアム世代」のひとり。身長158㎝。血液型O。

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