渋野日向子「ちょっと大人になっている」。「今年は初めて」と語った進歩の証 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 最終日は、2日目と同じくスタートホール(1番)のティーショットが池へ。そのショックを引きずってか、出入りの激しいゴルフとなった。結局、6バーディー、4ボギーの「70」と2つスコアを伸ばすにとどまって、33位タイに終わった。

「初っ端から池で、かなりメンタルにきました(笑)。池がいっぱいあって、何がなんだか......。本当に......池は嫌いです。(ティーショットが左、左へ?)ちょっと力んでいたかなぁというのはあるし。トップから(クラブを)降ろすのが早まっていた、切り返しがちょっと早くなっていた、というのは1番で思っていました。でも、なかなか修正するのは難しかったです。

 まあ、今日は気持ち的にすごくイラッとする一日だったんですけど、そのなかでダボを打たなかったっていうのはよかったかな、と。なんていうか、一打、一打を無駄にすることがなかったというか。そういうところは、ちょっと大人になっているのかなという感じ。笑ってプレーできる状況ではなかったなか、それなりのスコアで、オーバーパーになることがなかったのは、すごく進歩だと思っています。

 悪い流れを断ち切るゴルフが途中からできるっていう、そこから波に乗っていくゴルフができたのも、今年は初めて。そこは、新しく知ることができたかなって思います。上位には行きたかったですけど、とりあえず4日間、戦えたことが大きかった」

 このあと、渋野はシンガポールのHSBC女子チャンピオンズ(4月29日~5月2日)、タイのホンダLPGAタイランド(5月6日~9日)に挑む。この2戦は予選落ちのない戦いゆえ、彼女らしい思い切ったゴルフで上位争いに加わっていくことを期待したい。

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