渋野日向子「緊張しなくなった」。アメリカで取り戻してきた自信 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 海外で計4試合を戦って(今大会が)一番手応えがありました。練習ラウンドの時から、芝の感じが(自分に)ちょっと向いているかな、と思っていた。そうしたら、予想どおりというか、予想以上のスコアが出てくれたので、結果としてはすごくよかった。グリーン周りは今日も微妙なところがあったけど、少しずつ昨年の自分以上のプレーができていると思う。その辺りは、レベルアップできているのかな、と感じます。

 米ツアーで戦っていく自信? 自信はぜんぜんないですけど、予選を通過して、今週はアンダーでも回ることができた。自信はまだ持てませんが、自分のゴルフは少しずつ、いいふうになってきていると思う。アメリカであと2試合、右肩上がりでいけるようにがんばりたい。

 海外の転戦で学んだこと? なんだろうなぁ~、我慢することかな。イギリスでは我慢ができなかった。気持ちも落ち込んで、どうしようもないと思っていた。それが(アメリカでの)この2試合で取り戻せてきた。ほんと、気持ちが楽になった......って、あれ? 自分で何を言っているかわからくなった!? すみません(笑)。

 調子がよくなったきっかけ? ぜんぜんわからない。なんで、こんなに調子がよくなかったのか、本当に自分でもわからない。我慢のゴルフができるようになった理由もわからないです。何かをした、ということもないので......。試合を重ねることによって、昨年は自分がどういう感じで試合をしていたのか思い出せていると思うので、それで一打、一打、緊張しなくなったのかな、と思います」

 前向きな気持ちに、思い切りのいいショットと、徐々に渋野らしさが戻ってきた。オフウィークを1週すごしたあと、主催者推薦で臨むショップライトLPGAクラシック(10月1日~4日/ニュージャージー州)に出場し、続いてメジャーの"全米女子プロ選手権"となるKPMG女子PGA選手権(10月8日~11日/ペンシルバニア州)に挑む。アメリカでの残り2試合、どんなプレーを見せてくれるのか、ますます楽しみになった。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る