祝ツアー開幕! 渋野日向子ら今季期待のプレーヤーの「ここを見よ!」 (2ページ目)

  • 古屋雅章●構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


原 英莉花(21歳)
はら・えりか/1999年2月15日生まれ。神奈川県出身。
2019年シーズンの戦績:36試合出場。優勝1回。トップ10入り10回。
賞金ランキング14位(獲得賞金7076万9927円)

 原選手を見ていると、彼女こそプロフェッショナルに求められる"スター性"を備えているな、と思わされます。ティーイングエリアに立った時の、周囲から視線を集める存在感は、師匠のジャンボ尾崎プロ譲りと言ってもいいかもしれません。

 普段も、私たちと話をする時には、背筋がピンと伸びています。プレー中は、ガッツがあって、悔しい表情も見せる。アスリートのあるべき姿を体現している存在とも言えます。

 そんな彼女の課題は、気持ちのコントロールでしょうか。3日間、4日間の競技のなかで、1日だけスコアを叩いてしまって、あとあと「もったいないな」となる日があります。それで、ベスト5入りを逃していることも多いような気がします。

 持ち味であるスイングは、さらっと打つタイプではなく、インパクトを作っていくタイプですから、気持ちが入りすぎて、ショットがブレることがしばしばありますよね。とくに夏場になると、ただでさえ体が動きすぎて、テンポが早くなりがち。そういう部分でも、「(気持ちの)コントロールが大事」と、昨年話をしたことがあります。

 ポテンシャルの高さはピカイチ。今シーズン、最も注目される選手であることは間違いないでしょう。

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