【木村和久連載】大人気『ゴルサバ』に見る、ゴルフ番組に不可欠な要素 (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 スーパーショットは滅多に見られないし、そもそもスーパーショットがあったとしても、偶然の場合が多いですから。あと、感情移入したくなるゲストやプロが出演して、初めて見るものなんでね。安定した数字を取るのは、なかなか難しいかもしれません。

 そう思うと、ゴルフを娯楽番組として見るのは、限界があるのかなぁ......。いくら人気のアイドルがやっても、それはちょっと違うかな、と。

(4)ゴチバトルを参考に
『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ/毎週木曜日19時56分~)の人気コーナー「ゴチバトル」は、どこまでが演出なのかはわかりませんが、食べた料理の総額を当てるゲームで、最も遠い金額だった人が出演者全員分の食事代を自腹で払う、ということで人気ですよね。

 そうなると、ゴルフ番組も、アマチュアやゴルフタレントが登場しても"ガチンコ"であることが、重要なのではないでしょうか。「ラウンド・ゴチバトル」といった勢いで、最も負けた人が全員のプレーフィーを払うとかね。

 また、ギャラを賞金に加算し、1位が総取りするといったこともできるでしょう。あるいは、トータルのギャラの半分を1位が、2位が残りの3割、3位が残りの2割をもらって、最下位はノーギャラのうえ、全員のラウンド代を払う、といったやり方もアリかと。

 現金が飛び交うと、いろいろと問題もあるでしょうから、ポイント制にするのもいいですね。はたまた、優勝者のギャラの半分は、どこぞに寄付するとか、いろいろとやり方はあると思います。

 芸能人のゴルフより、元プロ野球選手やサッカー選手など、有名アスリートvs女子プロとか、レベルを上げて戦えば、さらに面白いかもしれません。

 とにかく、ゴルフ番組は"ガチンコ"が見たい。それは、間違いないです。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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