松山英樹があの涙からの不振脱出。メジャー制覇&五輪メダルを夢見る (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●解説 analaysis by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 なにしろ、地の利がある。松山はジュニア時代も、学生時代も、舞台となる霞ヶ関カンツリー倶楽部でプレーしている。もちろん、松山がプレーしたのはコース改修前ではあるが、オリンピック出場選手を悩ませるであろう、霞ヶ関CCの夏の暑さを肌で知っていることは大きなアドバンテージになる。

 改修後も、すでに松山は何度かラウンドしているという。だからこそ、松山には"地の利"を存分に生かしてほしい。

 現状でも、松山は3位以内、メダル圏内の成績を残す可能性は秘めていると思う。だが、たったひとつの敗北が1敗以上の重みがあったように、ひとつの勝利が1勝以上の重みを持つことがある。もし五輪までの間に、メジャー優勝を果たすようなことがあれば、ひと皮どころか、松山は凄まじい成長を遂げるかもしれない。

 そうなると、年間を通して想像以上の成績を残すのはもちろんのこと、東京五輪での金メダル獲得もグッと近づくことだろう。

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