【木村和久連載】今さら聞けないハンデの話。人生最高の「証」がほしい (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そうしないと、アマチュアは「ヘボに生まれて、ヘボで死ぬ」ことになります。それは、あまりにも寂しいです......。

アマチュアゴルファーにも最高ハンデ時の「称号」とかあったらいいですよね...アマチュアゴルファーにも最高ハンデ時の「称号」とかあったらいいですよね... 話は変わって、最近大きなコンペがあり、ハンデを提出する欄に、プライベートハンデ18で提出しました。最高時はプライベートハンデ9でしたけど、ハンデ9なんて書いていると、まったく入賞できませんから......。

 実はちょっと前に、知り合いがハンデを下げて15と書いて、堂々とコンペで入賞していたんです。その時は、「なんだよ、おまえはゴルファーとしてプライドはないのかよ」と憤慨したものです。

 そんな自分が、今度はハンデ18で申請するんだから、いやほんと面目ないというか......。ゴルフに対して、考えが変わったというか、プライドがなくなったと言いますか......。

 う~ん、アマチュアのハンデに関して、正直よくわからなくなりました。

「昔は、キャバ嬢をブイブイ言わせてモテた」と言うのは、年寄りの自慢ですかね? そう考えると、「昔は、シングルだった」と言うのも、年寄りの自慢になってしまいます。

 何はともあれ、外国の軍人さんは、勲章をもらって胸元に飾りますよね。それは、命をかけて祖国を守った証です。

 同様に、ゴルフにおいても、オヤジたちのバトルとして、戦った証があってもいいのではないでしょうか。

 とっくにメンバーをやめている鶴舞カントリー倶楽部の理事長杯で、決勝進出した時に頂いた記念のタグ。後世大事に、今もキャディーバッグにぶら下げています。

 男は、みんなソルジャーです。あのゴルフ場で戦った、活き活きとした自分の姿が忘れられないのでしょうね。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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