全米OPで21位もバーディー数は最多。松山英樹にメジャーの頂を見た (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 初日は、悪くなかった。10番スタートの出だしでボギーを叩くも、11番でバーディーを奪ってすぐに取り返し、14番ではイーグルを奪取した。最終的に「69」の2アンダーで回って、首位と4打差の16位タイでの発進となった。

「(10番は)ボギーで収まってよかった。ダブルボギーにしていたら、流れが変わっていたと思う。ティーショットも悪くはなかったですし、パッティングも悪いところもあったけど、次のホールに引きずらなかったのはよかった。(もう少しスコアを伸ばせた?)あまり欲張っても仕方がないですから」

 2日目はバーディーが先行するも、直後にボギーを叩くなど、苦しい展開となった。結果、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの「73」。通算イーブンパーと、ふたつスコアを落として、順位も32位タイに後退した。

「ここは傾斜地からのショットが多い。つま先下がりとか、つま先上がりとか。そういうところ、たとえばつま先下がりでドローを打ちたいシチュエーションとかで、なかなか思うようなスイングができなかった。そういうのは、他のメジャーでもあるし、他の大会でもあることなんですが、それがより多く感じました。

 また、流れが悪かったのもあるんですが、ちょっとしたことで、これだけスコアを崩してしまっている。明日はいい方向に(流れを)持っていけるようにしたい。いい流れでプレーできれば、5アンダー、6アンダーは出せなくもないと思うので、そういう流れを作る連続バーディーを取るとか、できればいいですね」

 そして3日目、前半はいい流れだった。1番でバーディーを奪ったあと、3番でボギーを喫するも、4番、5番、6番と3連続バーディー。ムービングサタデーに猛チャージなるか、と一気に期待が高まった。しかし後半、3つのバーディーを奪ったものの、11番でダブルボギー、13番、17番でボギーを叩いて、トータル「70」。1つスコアを伸ばすにとどまった。

「前半はいいプレーができたんですけど、後半になって、11番のミスパットから流れが悪くなってしまいました。(11番の3打目は)アプローチを(ピンに)寄せるというより、(グリーンに)乗せるので精一杯。ティーショットでフェアウェーを外したとき、または(セカンドショットなどで)グリーンを外したとき、今日はちょっと"つらい位置"にある一日でしたね」

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