松山英樹、全米プロ16位。最終日に失速した原因は何だったのか (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 2日目は、3バーディー、1ボギーの「68」。ふたつスコアを伸ばして、順位も10位タイへと上がった。初日に「63」、2日目も「65」と爆発的なスコアを出して、首位を独走するケプカとは10打差ながら、順位的には好位置で決勝ラウンドへ駒を進めた。

「ショットはあまりいい感触ではなかったんですけど、それでもフェアウェーをとらえていましたし、グリーンにもそこそこ乗っていたので、よかったと思います。上(トップ)とは離れていますけど、いいプレーをすれば、そこまでいくんだな、という感じ。いいショット、いいパットを打ち続けていけばチャンスはあると思うで、少しでも(トップとの差を)縮められるようにがんばりたい」

 3日目はバーディーとボギーが交互にくる展開となったが、17番、18番と連続バーディーを奪って、2日目と同じ「68」をマーク。通算4アンダーの6位タイとし、首位ケプカとの差も8打差に縮めた。

「出だしでいいバーディーが取れたんですけど、そのあとショットがバタバタして伸ばすことができませんでした。それでも、最後に2つ(スコアを)伸ばせてよかった。(この日は)グリーンも速くなってきていて、『2打目をフェアウェーから打ちたい』という欲が出てくると、それが少なからずティーショットにも影響を与えたと思う。明日は、そういうものにも惑わされないようにしたい。

 いろいろなトラブルがありながらも、ショートゲームで何とか支えていって、この内容からしたら、これ以上ないゴルフをしていると思う。そういう意味でも明日は、もうちょっと楽にスコアを伸ばせるような展開に持っていきたい。なかなか『ビッグスコアを』とは言いにくいコースですけど、少しでも伸ばしていければ......」

 悪天候となった最終日。松山のゴルフも大荒れとなった。2番で幸先よくバーディーを奪うも、3番でボギー、5番でダブルボギーを叩いて失速。結局、1日で7つスコアを落として、16位タイでのフィニッシュとなった。

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