【木村和久連載】キャラが薄い男子プロ。その現状&打開策を考えた (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 体格的にはさほど恵まれていない片山選手が、"練習の虫"となって勝ち獲った永久シード権。これは、もっと賞賛されるべきだと思います。そういうすごさを広めるためにも、ぜひとも片山選手においては"いじり解禁宣言"をしていただきたく存じます。

 ところで、現在キャラが際立っているのは、誰でしょう?

 それは、「世界のエオゥキ!」こと、青木功プロです。

 もはや、日本ゴルフ界の重鎮で"顔"的な存在。とんねるずの石橋貴明をはじめ、たくさんの芸人が「世界のエオゥキ!」を真似しています。

 それにしても、いまだ青木さんに頼っているゴルフ界は、ほんと人材不足です。いっそ、別なところから、誰か引っ張ってきましょうか......。

(4)トップアマやレッスンプロはどうか?
 最近のレッスンプロ界では、桑田泉プロが大いに注目を浴びています。名前からピンとくると思いますが、あの元巨人のエース、桑田真澄さんの弟です。

 昔、お仕事で会ったことがありますが、その頃から「ずけずけとモノを言う人だな」と思っていたのですが、その土足で人の家に上がり込むキャラクターがブレイク。今や、オバサマたちのアイドルです。ゴルフ界の『純烈』になっています......って、ほんまかいな。

 要するに、毒蝮三太夫的なキャラで「ババァ、まだ生きてんのか」風のギャクを言って、オバサマたちをいじりまくるのです。とはいえ、レッスンで言っていることは、かなりまともで、的を射ていることが多いです。

 それなら、オジサマたちからも支持されてもいいと思うのですが、レッスンを受ける男性客は過度のいじりを嫌いがち。自分もそのタイプだなと思う方は、ゴルフ雑誌などで桑田泉プロのレッスンを読んでみてください。本人にいたぶられずに、美味しいエッセンスだけいただけば、得した気になると思いますよ。

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