タイガー・ウッズの後継者か。全米注目のキャメロン・チャンプとは? (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 チャンプは、カリフォルニア州サクラメント出身。テキサスA&M大学を経て、2017年11月にプロに転向した。そして、12月に下部ツアーのウェブ・ドット・コムツアーの予選会を16位で通過し、2018年の同ツアーに参戦。7月のユタ選手権で優勝を飾るなど賞金ランキング6位となり、同ツアーのファイナルズを経て、今季からレギュラーツアーとなるPGAツアーの舞台でルーキーとして戦っている。

 身長183cm、体重80kg。やや細身ながら、昨季の下部ツアーでも平均飛距離は343.1ヤードをマークして、同ツアーのランキングで1位だった。優勝したユタ選手権では自身最長飛距離となる425ヤードを記録(ツアー4位)し、シーズンを通して凄まじいパワーを見せつけてきた。

 私が、チャンプの名前を初めて目にしたのは、2017年の全米オープンだった。2日目を終えて、まだアマチュアのチャンプが松山英樹と並んで8位タイで予選通過を果たした。その際も、並み居るトッププロを抑えて、平均飛距離は1位だった。

 結局、決勝ラウンドではスコアを伸ばせず、ローアマは逃してしまったが、彼の名前が俄然注目を集めたことは、今でもよく覚えている。

 チャンプのコーチは、当時からショーン・フォーリーが務めてきた。ウッズの元コーチでもあるフォーリーは、ジュニア時代にチャンプと出会って、その才能に惚れ込んでコーチに就いたという。

「チャンプの魅力はもちろん、持ち前のパワーとスピードから生まれる飛距離。だけど、それ以上に驚くべきものがあるのは、ショットの精度とパッティングのうまさだ」

 フォーリーはそう言って、チャンプのことを手放しで称える。

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