タイガー・ウッズの後継者か。全米注目のキャメロン・チャンプとは? (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 シフォードとは、1961年にアフリカンアメリカン(黒人)として、初めてPGAツアーのメンバーとなった選手だ。そのシフォードを称える意味での招待選手として、ウッズからチャンプの名前が発表された際には、何とも感慨深いものがあった。

 同大会では、チャンプは予選落ちに終わった。それでも、「ウッズと同じフィールドで戦ったことは、夢のようだった」とチャンプ。この経験がまた、大きなモチベーションとなって、下部ツアーを戦い抜く原動力となったのだろう。

 さて、2018-2019シーズンは年内の8試合を終えて、これから短いオフに突入。チャンプはこれまでに5試合に出場して、フェデックスカップポイント6位でニューイヤーを迎えることになる。

「来年の目標は、自分に過度な期待をかけないこと。まずは4日間、いいプレーを続けることが大事だ。そうすれば、優勝争いに絡むことができて、優勝争いをする機会が増えれば、また勝つチャンスが必ず訪れると思う」

 来年への決意をそう語ったチャンプの表情は、非常に大人びていた。

「人はどこから来たのかは関係ない。どこに行くのかが重要だ」

 これは、チャンプが祖父のマーク氏から教わり、今も大事にしている言葉だという。

 新シーズンに入って突然頭角を現し、全米中から多大な期待を背負うことになった23歳の新鋭は来年、華やかなステージをどこまで駆け上がっていくのか。大いに注目である。

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