【木村和久連載】ZOZO前澤氏には感謝。ジリ貧の男子ツアーを救え (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 結局、演出に問題があるのではないでしょうか。選手が打ったらボールを追尾する、最新式の弾道CG解析システムで見せるとかはあってもいいですよね。PGAツアーじゃあ、お約束ですから。ぜひ、日本オープンでも導入してほしいです。

 淡々と現場の息遣いを伝えられても、テレビを見ているこっちが酸欠になりそうで、しんどいかなぁ......。

 NHKじゃあ、冗談のひとつも言えない雰囲気ですから、限界があります。民放の演出法を学ぶとか、いっそ民放に放映権を貸して、楽しめる中継にしてほしいです。

(2)スター不在
 これは、以前から言われてきたことです。現実的には、視聴率の取れるスター選手の出現を、日本人選手の中から出てくるのを待っていてもキリがありません。ゴルフがうまいとか、単に優勝するだけでは、スターにはなれませんし。

 手っ取り早い方法は、海外からスターを呼ぶ、という方法です。女子トーナメントのイ・ボミ選手なんか、いい例でしょう。一時期は、彼女が上位争いを演じていれば、視聴率が上がりました。

 そう考えると、アダム・スコット選手の日本オープン参戦は、いい足跡を残したんじゃないですか。今後も、優勝賞金をアップするなどして、海外の有名選手を招待しましょう。

 詳しいことは知りませんが、エージェントや代理店に活躍してもらって、試合出場がてら、CM撮影などの副業を依頼し、包括的に考えて、日本に来てもらう。そういう考えも、アリだと思います。

(3)でっかいことをやる
『ZOZO』の前澤友作社長がぶち上げ、来秋に実現する運びとなったPGAツアーを日本で開催させるプランは、大いに賛成です。日頃から、高額な絵画を購入したり、月旅行を計画したり、世間を騒がせていますが、このPGAツアー日本開催に限って言えば、満点をあげてもいいくらいの、ナイスなプランだと思います。

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