2018.08.23

勝みなみ、畑岡奈紗ら98年世代が強い。
相乗効果で「私も勝てる」

  • 水野光博●構成 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 また、これも私見ですが、『黄金世代』はまさに「新人類」とでも呼ぶべき、怖いもの知らずに近いメンタルを持った選手が多いように思えます。

 前述の畑岡奈紗が初優勝した2016年の日本女子オープンは、烏山城カントリークラブで開催されました。彼女は18番で下りのバーディーパットを沈めて優勝をもぎ取りますが、この一打は外れたら下の池までいってしまう危険性をはらんでいました。それでも、彼女は恐れなかった。

 同世代の男子選手なら怯んでいたのではないでしょうか。もしくは、プロで何年もプレーする選手であれば、より臆病になってしまった状況だったと思います。

 次に『黄金世代』の躍進を支えている要因のひとつとして、ギアの進化が挙げられると思います。

 今や、ゴルフクラブはきちんと当てれば飛ぶ時代。あれこれ迷わずに振り切ることができれば、曲がらないようにできています。

 この”迷わず振り切る”というのが、ゴルフを始めたばかりの若い選手の、技術的な成長を後押ししています。それに、今の選手はほとんど小学校、早ければ低学年ぐらいからゴルフを始めています。そうすると、自分の力ではクラブを制御できないため、腕力ではなく、ヘッドの重さと身体の回転で振るということが自然と身についていくのです。

 さらに、『黄金世代』のスイングを見ていると、体幹を利用した、昔では考えられない体の使い方が自然とできています。女子選手もインナーマッスルをしっかりと鍛え、ひと昔前の女子特有の小さなスイングをする選手は、ほとんど見かけなくなりました。どの選手も男子のようなスイングをするのが当たり前の時代に突入したのです。