【木村和久連載】スコアなんて気にしない「ファンゴルフ」のススメ (2ページ目)
ゴルフ界においては、今やリアル社会のほうが怖いくらいです。生身の人間が集うゴルフ倶楽部は、みなさん、それなりの社会的地位を築いておられるので、付き合いが面倒くさいのです。
古参メンバーの「モラルハラスメント」や「指導ハラスメント」があって、居心地が悪い場合もあります。そういうことをされた話は、山ほど聞いています。だから、日頃はヴァーチャルでつながっている方のほうが何かと楽、そういう時代なのかもしれません。
続いて、今の世代の「ファンゴルフ」の生態を覗いてみたいと思います。
(1)スコアにはこだわらない
日本ゴルフ界の重鎮、日本プロゴルフ協会の会長・倉本昌弘プロは、エッセイなどで「たまにはスコアをつけないで、のびのびゴルフをやってみたら」と提唱しています。
プロは試合があって、普段のラウンドは練習ラウンドでしょ。それなら、できますよね。
アマチュアは、生涯練習ラウンドなのか、あるいはコンペが試合でプライベートラウンドが練習ラウンドなのか、区別がつきにくいところですが、スコアにこだわらないラウンドは、ぜひやりたいものですね。
個人的には、そういうラウンドが年に数回あります。仕事柄、ほとんどのラウンドはスコアを残さなければならないのですが、たまにプライベートラウンドのみ、というのがあります。
そこで、前半を「49」くらいで回って、後半もどよよ~んという状況にあったとき、16~17番ホールあたりからスコアを投げます。もちろん、ラウンドは真剣にしますけど、叩き癖だけは止まらないことってあるでしょ。
ラウンド終了後のニギリの請求とかは、言われるがままです。こっちは同伴競技者に頼んで、スコアを確認するだけ。自分のスコアカードは2~3ホールが空欄、ということがよくありますね。
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