元世界1位マキロイを完全復活させた「パットの名手」の3時間レッスン (2ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 さて、今回のマキロイの"復活V"において、際立っていたのは、ドライバーショットとパッティングだ。

 昨年は肋骨の疲労骨折など、ケガもあって未勝利に終わったマキロイ。その間は「スランプ」と囁かれることもあったが、今年は欧州ツアーのアブダビHSBC選手権で3位、オメガ・ドバイデザートクラシックで2位に入るなど、本人曰く「復調までもう少しだ」という結果と手応えを示していた。

 ただ、PGAツアーでは、目立った結果を残せずにいた。今季初戦となったAT&Tペブルビーチプロアマでは、2日目に5パットを含む39パットを叩くなどグリーン上で大苦戦して予選落ち。前週のバルスパー選手権でも決勝ラウンドに進むことができなかった。

 そこで、バルスパー選手権で予選落ちしたその週末、フロリダ州ジュピターの自宅に戻ったマキロイは、ふたりのコーチと会っている。

 ひとりは、彼の長年のスイングコーチであるマイケル・バノン。同氏とは数週間会っていなかったそうだが、彼の指導のもと、マキロイはスイングの修正に時間をかけて取り組んだ。

 その結果、アーノルド・パーマー招待では見事にドライバーが復活。平均飛距離が316.7ヤード(1位)を記録するなど、マキロイらしさが戻って、それがスコアにもつながった。

 もうひとりは、ツアーのベテランプレーヤーで"パットの名手"として知られるブラッド・ファクソン(アメリカ)だった。

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