宮里藍がアメリカ最終戦で今季最高。「奇跡のラスト優勝」も見えてきた (4ページ目)

  • 武川玲子●取材・文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 いよいよ引退を目前にした宮里が、最も思い出深い大会に臨む。そのことについて、米ツアーで12年間ともに戦ってきたキャディーのミック・シーボーン氏に、彼自身の今の心境を聞いてみた。

「やっぱり......感慨深いものがある。ツアー初優勝のエビアンだからね。あのときは、本当に大きく背負ってきた緊張から解き放たれた瞬間だった。あの勝利は一生忘れられない」

 そして、宮里本人は何を思うのか。

「最後の瞬間、自分がどんなふうになるんでしょうねぇ......? でもまずは、自分らしいプレーをしたい。何より、その気持ちが強いです」

 最後の試合で目指すもの――それは当然、優勝だろう。ポートランドで見せてくれたショットとパット、そして高い集中力があれば、最後に"ゴルフの女神"が微笑んでくれるかもしれない。

 そんな期待を膨らませながら、宮里藍の最後の一打までしっかり見守りたいと思う。

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