【木村和久連載】コースマネジメントは「うまい」シニアから学べ! (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(5)アプローチの素振りは念入りに
 グリーン周りは、みなさん集中していますね。特に、20~30ヤードのアプローチは半分ぐらい寄せワンとなりますから。ここが腕の見せどころって感じで、気合いが入っています。

 ラフやベアグランドなどの微妙なライでの素振りの数は半端ないです。「もういいだろう」っていうくらいやっていますから。このしつこさが、シングルたるゆえんなのでしょう。

(6)パターのライン読みはさらにしつこい
 パッティングの際には、しっかりラインを読んでいます。グリーンに上ってくるときにはすでに下からのラインを読んでいて、それがルーティーンになっているので、カップを何往復もすることはありません。ただ、難しいラインのときは、時間をかけて素振りも丁寧にして、勝負をかけてきますね。

(7)絶えず周囲を見る余裕がある。間違っても先に打つことはない
 うまい人は余裕がありますから、絶えず周りの状況を見ています。他の人のパットはもちろん、順番もちゃんと守って、間違っても先に打つことはないです。人間ができている、というのでしょうか。

 そうして、グリーン周りまでは我々ともいい勝負をしているのに、スコアを書くときには"うまい人"が必ず勝っています。そういう場合が実に多いです。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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