マキロイ、デイ、松山が語る、タイガー・ウッズのマスターズ初優勝 (2ページ目)
年が明けて、出場3度目となるマスターズは、プロになって初めて出場するメジャー大会だった。アマチュア時代に2度出場した際には、41位タイ(1995年)、予選落ち(1996年)という結果に終わっている。その成績からすれば、決して相性がよかったわけではないだろう。
それでも、ウッズのマスターズへの思いは、何ものにも代えられないほど大きかった。
プロになって、すでに3勝を挙げて臨んだ大一番。ウッズは初日の前半で「40」を叩いて、大きく出遅れた。しかしこれがかえって、スター誕生というドラマの興奮をより高める呼び水となった。
前半で「40」を叩いたあと、バックナインでは「30」と爆発。結局、初日は「70」をマークして2アンダー、4位と好発進した。その勢いのまま、2日目は「66」をマークして首位に浮上。3日目には「65」のベストスコアを出し、2位に9打差という大差をつけてトップを快走した。
最終日は、もはや歴史的な勝利の瞬間を見逃すまいと、世界中がウッズの一打、一打を注視した。そして、ウッズはそんな重圧をものともせずに「69」でラウンド。2位に最多の12打差をつける、大会最少スコアの通算18アンダーを記録し、21歳3カ月での最年少優勝と、初のメジャー制覇を記録づくめで飾った。
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