2017年シーズン、イ・ボミが求めるもの「結婚ではありませんよ」 (2ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by YONHAP NEWS/AFLO

 今年初めてトップ10を外したのが、7月末の大東建託・いい部屋ネットレディス(18位タイ)でした。そのときは、次の試合から2連勝を飾って大丈夫だったのですが、それ以降、トップ10を外しただけで『調子が悪いのか?』と聞かれていることが度々ありました。そういう言葉が、かなりプレッシャーになっていたのだと思います。

 年に1勝することさえ難しいことなのに、イ・ボミ選手はそういう周囲からの評価や期待とも戦っていかなければならなかった。そんな彼女の精神状態を考えると、2016年シーズンも最後まで戦い抜いたことは立派だし、精神的にすごく強い選手だな、と思いますね」

 重圧に苦しむイ・ボミを見て、清水キャディーは「20位以内でも上出来」と言い続けてきたという。そんな励ましを受けてきたイ・ボミが、改めて清水キャディーに感謝の気持ちを述べる。

「清水さんは、いつもゴルフの楽しみを忘れないように(ラウンド中でも)いろいろな話をしてくれました。楽に試合に臨めるようなアドバイスもたくさんしてくれて、その言葉に助けられたことは何度もありました。おかげで、精神的にはすごくいい状態でいられることが多かったですね」

 今ではイ・ボミだけでなく、清水キャディーにもサインを求めるギャラリーもいる。まさに「最強タッグ」と言っても過言ではないふたり。2017年シーズンも、このコンビは健在だ。どれだけ勝利を積み重ねていくのか、今季も楽しみである。

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