トッププロの妻たちが給食を。PGAツアーの知られざる社会貢献 (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 そこで、同協会では事前に地元の食品会社などと提携し、子どもたちが週末に食べられるものを手配。それらを、ひとつのバックパックに詰めて、給食代わりとして、貧しい子どもたちの自宅や、そうした子どもたちが集まる施設へと配った。パッキング作業には、ツアープロたちも手を貸していたので、まさに夫婦そろっての活動だった。

チャリティー野球大会なども行なっているチャリティー野球大会なども行なっている 今年最後のオフィシャルトーナメント、RSMクラシック(11月17日~20日/ジョージア州、シーアイランド)の際には、ツアープロチームvsワイフチームに分かれて、地元の子どもたちと一緒に野球イベントを開催。そこでは、チャリティーを募って、3万5000ドル(約400万円)もの募金を集めた。

 また、例年5月にPGAツアーが主催する「第5のメジャー」と呼ばれるプレーヤーズ選手権が行なわれる。その開幕前には、会場の隣のコースで『ワイブス・クラシック』と称して、妻たちのゴルフトーナメントが開催される。夫であるツアープロたちがキャディーを務めるなどして、今ではそれも人気イベントとなっている。

「野球も、ゴルフも、とても楽しいイベントでした。私たちも、すごくエンジョイできました。でも、この協会として一番大事なことは、子どもたちがいい時間を過ごし、少しでも安心して育つ環境を作るために、よりよい手助けができるコミュニティーになっていくことです」

 昨季の全米プロ覇者ジミー・ウォーカー(37歳/アメリカ)の妻、エリン夫人はそう語る。

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