【木村和久連載】スピンはかけるものではなく、勝手にかかるもの (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 もちろん、グリーンの硬さや湿り具合、そしてライによっても、いかようにでも変化しますから、スピンの発生率はさほど多くありません。意識せずに打って、「あれ? 今回はスピンがかかっているぞ」というのがいいでしょう。

 スピンは、忘れた頃にやってくる――そんなところでしょうか。

 竹林さんからの教えもあって、今でもアプローチはフォーティーン製です。もちろん、最近のクラブメーカーは研究熱心ですから、評判の高いウェッジはどれもスピンがかかりますけどね。

プロが見せるようなバックスピンがかかったら、興奮しちゃいますよねプロが見せるようなバックスピンがかかったら、興奮しちゃいますよね たまたまスピンがかかったときの爽快感は、ドライバーでナイスショットを打ったときよりも気持ちいいかもしれません。ドライバーは"飛距離自慢"の意味合いが強いですが、スピンは"巧いこと"を同伴競技者にアピールできますからね。

 とはいえ、スピンが決まったからといって、ドヤ顔で同伴者たちの顔を覗き込むのだけはやめましょう。「あれ? ボールが落ちた箇所からまったく転がってないなぁ~」などと、わざとらしいアピールもくどすぎます。

 スピンがかかっても、あくまでさりげなく、平静を装ってプレーするのがいいでしょう。周囲は十分に、あなたの実力を知っていますから。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

『89ビジョン~とにかく80台で回るゴルフ』好評発売中!
詳細はこちら>

■ゴルフ記事一覧>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る