最終戦3位の松山英樹。10億円を争うプレーオフへ「稼ぎにいく」 (4ページ目)

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko text by Sportiva
  • photo by Getty Images

「昨日(自分のパットの)データも見たんですけど、すごいことになっていた。今季、3m以内のパットが入る確率は、全体の170位。7.5m以上に至っては、190位だった(笑)。課題? データ上は明らかにそうですね。

 とにかく(プレーオフで勝つには)今のパッティングじゃあ、話にならない。(2月に優勝を飾った)フェニックスオープンぐらいの出来に戻ってきてくれるか、新たな打ち方であのときのような自信が戻ってくればいい。打ち方は、全米プロのときも入らなかったので、今回も変えている。それでさらにひどくなったので、来週も変えるつもり。そこで、どうなるか、ですね」

 とはいえ、プレーオフに向けて、モチベーションは高い。

「プレーオフに向けては、お金を稼ぎにいきます。ゲスい話ですみません(笑)。不安な部分もあるけど、楽しみです。最終戦まで残って、いい位置で終われたらいいな、と思う。勢いだけはありますから。口だけですが(笑)。

 大きな試合で勝つのも、小さなことを積み重ねていっての結果。悪いなら悪いなりに、ひとつずつよくなるように積み重ねていければいい」

 今大会を3位タイで終えた松山は、年間王者を争うフェデックスカップのランキングが19位から12位に浮上した。およそ10億円のボーナスを手にすることができる年間王者の可能性も十分にある。状態が悪い中でも結果を出した松山が、プレーオフでどんな戦いを見せるのか、注目したい。

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