リオ五輪で沸いたゴルフ。東京五輪では「国別チーム戦」も登場か (3ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

 アイルランド代表として出場予定だったロリー・マキロイ(27歳/北アイルランド)は、ローズにお祝いメッセージを送り、その中で自らはテレビの前から離れられなかった旨を綴っているという。ローズが語る。

「ロリーからメッセージが来た。僕のことを『とても誇りに思う。五輪の金メダルの価値は本当に大きい』と。彼はテレビ放映で、この戦いをずっと見てくれていたんだ」

 世界ランキング1位のジェイソン・デイ(28歳/オーストラリア)も、勝利の行方だけは見守っていたそうだ。

「(リオ五輪の)ゴルフは、1ホールだけ見ていた。最終日の最後の1ホールだけ」

 さて、リオ五輪での"成功"を収めた男子ゴルフだが、2020年東京五輪以降も、五輪競技として残されていくのだろうか――。

 その協議は来年、2017年のIOC(国際オリンピック委員会)総会でなされる予定だが、IGF(国際ゴルフ連盟)のピーター・ドーソン会長は、「東京大会では大会方式の見直しも考える」と話している。

 今回は、72ホールのストロークプレーによる個人戦のみだったが、来年の協議ではその競技自体の見直しも検討するということだ。もしかすると、スペイン代表のセルヒオ・ガルシア(36歳)ら多くの選手から出ていた「例えば、男女ミックスなど、何かチーム戦がほしい」という、かねてからの要望に応えるのかもしれない。その結果、チーム戦なども行なわれるようになれば、東京大会以降も五輪のゴルフが存続していく可能性は高まるだろう。

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