ステンソン、デイ、松山英樹。全米プロ制覇へV候補が悩む「難敵」 (4ページ目)

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

「今週は、少し気持ちがリラックスできている」というデイ。そのまま気負わずに臨むことができれば、十分にチャンスはあるだろう。

 デイのティーからグリーンのストロークゲインドは1.055。パッティングゲインドは1.031でツアー断トツの1位。今大会でもそのパットよさを生かして、メジャー2勝目となる連覇を狙う。

今季メジャー最終戦、全米プロに挑んでいる松山英樹今季メジャー最終戦、全米プロに挑んでいる松山英樹 ところで、全米オープン、全英オープンと、メジャー2戦連続で予選落ちを喫した松山英樹(24歳)はどうだろう。彼のティーからグリーンのストロークゲインドも高く、1.414と堂々のツアー8位だ。

 しかし、パッティングゲインドがマイナス0.152とツアー134位。グリーン上におけるパフォーマンスの低さが足を引っ張っていることは明らかだ。

 デイの話を聞いていてふと思ったが、もしかすると松山も、周囲のメジャー制覇への期待が高まって、自らの期待も気づかないうちに膨らみすぎているのかもしれない。

 今季は2月に米ツアー2勝目を飾って、メジャー第1戦のマスターズでは優勝争いに絡んだ。最終日序盤に崩れたものの、次の全米オープンでは「今度こそ」と日本中が思ったことだろう。松山もそのムードに引っ張られてもおかしくない。

 松山にとっても、平常心で戦えるかどうか。日本人初のメジャー制覇は、メンタル面がカギを握っている。

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